2020年1月15日
日本で始めて
新型コロナウイルス(SaaS)への感染が
確認された
5年前の今日、日本で始めて「新型コロナウイルス」への感染者が確認された。いまやうろ覚えになってしまったが、当時はこの感染がどれだけ大変なことなのかも分からず「フーン、大変だね」程度だったと記憶している。
そして、その5日後にはクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号船内で起こった集団感染(当時はパンデミックという言葉さえなかった)、永寿総合病院での院内感染など悲惨な状況が次々と起こった。
その後も立て続けに「マスク不足」や「東京オリンピック延期」「緊急事態宣言発令」「3密防止」「変異種出現」など誰も経験したことのない状況が出現し、この病の恐ろしさを、まさに身を持って知ることになった。
残念だが、このような状況のなか、未知の感染症ということしか分かっていなかったために治療方法も限られ、無念にも亡くなっていった方も数多かった。
一方で、大混乱のなか、当初は当事者に対する批判しか聞こえてこなかったが、徐々に感染予防策が提示されたり、医療従事者をはじめとして医療関連や危機管理を担う人々への声援も聞けるようになっていった。個人的な感覚でしかないが、ここまで辿り着くまでに1年くらい経っていたのではないだろうか。
その後、新型コロナ感染症が「感染症第5類」に移行された頃だったろうか。感染症が収まったわけでもないのに「これ以上耐えられないから、もう大丈夫ということにしよう」という風潮まで広がっていった。
これがつい2年前のことである。
この5年間で感染症に対する意識は大きく変化したが、それは医療をはじめとして多くの人々が未知の感染症と戦い、攻略法を導き出し、提示してくれたからこそ実現できたと私は信じている。
また、とてつもない見当違いもあったが、そんな間違った視点を裏付けとともに否定する能力も身につけたと私は思っている。
極論すれば、身に付かなかったのは、即時性が極めて高いSNSで繰り広げられた虚偽や捏造などを信じない能力だけだったといってもいいはずだ。
医療の世界では、新型コロナウイルス(SaaS)に留まらず、感染症撲滅への戦いは今も続いている。あとは、医療を受ける側の意識をどうやって維持するかに掛かっているのではないだろうか。
==[season15]Jan.15 2025 小寒末候 ==
〈BEYOND the SNOW CLOUDS〉
Tokyo Sky,Downtown Tokyo
Photographed on Oct.22 2022