「節目の記念日」になった「儀式の日」
1月13日成人式の日。移動祝日の制度で以前1月15日に決まっていた成人式が今年は今日になった。いまだに15日が成人式だと思っている私にとっては納得するまでに時間が掛かる休日。何が『国民の祝日』だと言いたくなってしまう。
成人式は、以前から年末年始や夏の帰省時期に合わせて「20歳になる人の生活環境に合わせよう」と行政が柔軟な対応をしてきた。どうも「式を計画しても地域から出ていった人が戻ってきてくれない」という切実な状況が生んだ仕組みのようだ。
今年はその発想を応用して、能登では地震によって開催できなかった昨年の成人式を「1年遅れの成人式」として開催したという。英断である。
古来から続いてきた『元服の儀式』を『大人になった節目の記念日』にしてしまう、これこそ「国民の祝日」が目指す新しいベクトルなのかもしれない。節目の日は必要不可欠だと捉えている多くの人にとっては、1年遅れであっても嬉しいものだろう。
もっとも「成人式なんてどうでもいい」と考えていた昔の私のような人もいるはずだが、強制ではないという条件で許していただかなくては致し方ないだろう。
選挙権にはじまって多くの事象で大人の定義が変わってしまった今、成人式が記念日化していくのは当然といえば当然なのかもしれない。
＝＝［season15］Jan.13 2025 小寒 ＝＝
〈WINTER SKIN〉
Soji-ji,Tsurumi, Yokohama City.
composed of Dec.17 2024
