【そろそろ立ち位置を】
衆議院選挙に向けて各政党の主張が少しずつはっきりとしてきました。というより、駆け引きが鮮明になってきたといったほうがいいかもしれません。なかには主張すればするほど弱点が見えてくる政党もあり、言葉の端々まで聞き逃せなくなっています。
それにしても、どうしてこんなに政党間の微妙な違いを大袈裟に主張するのか、そのなかでどうやって有権者としての立ち位置を定めていくのか難しいと感じているのは僕だけでしょうか。主張の強固さ、各方面とのつながりの強さ、成長性など、それぞれの政党の力量にさしたる差はないと感じてしまうのも僕だけではないと思います。
少なくとも、今週早いうちに第三極と呼ばれる新党や少数政党の合流問題に決着がついて、進もうとする方向性がはっきりするのではと希望的に考えてはみたものの、きっと最後まで混乱は続くのだろう、そのために「日本の進む道」より「政党の進む道」が判るだけになってしまうのではと一抹の不安も感じています。
つまり、どの政党もリーダーシップを取るための“決定的な強さ”が欠けているのでしょう。この状態で選べと言われても難しいものがあると言わざるを得ません。少しでもいいので「こうだ! これでいこう」と思わせてくれる党や人が出てくることを期待するのは贅沢な望みでしょうか。
そんなことをつらつらと考えつつ、静かに一週間の始まりを迎えました。いわば「嵐の前の静けさ」のなかにいるような気分。今週はどんなドタバタに対処することになるのか、ちょっと楽しみ。何が起こっても、自分なりにきちんと処理するぞ! と気持ちだけはしっかりしているのですが……。
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