【守るべきウェブモラル、その一】
「目黒区の保育園で園児と職員のうち21人が赤痢に感染した」という昨日のニュースでもっとも心配したのは病気そのものではなく、SNSでいわれのない誹謗中傷、偏見、風評、攻撃など好き勝手なことを書き込む輩が出て来ることでした。
ただでさえ強いストレスが掛かっているはずの関係者にとって空想を膨らませただけの根拠のない攻撃ほど迷惑なものはありません。
病気以上の破壊力をもつことも多い「姿を隠したままの誹謗中傷」ほど卑劣なものはありません。いわゆるイジメなら威力を発する人間を特定することも可能ですが、SNS上ではそれも不可能。特に、仮名のハンドル名をいくつも作って発信して「密かにほくそ笑む」タイプほど手に負えないものはないでしょう。
しかも、よほどでないと防ぐことができないのもウェブ上での誹謗中傷の特徴です。結局、無視するか、否定すべきものとして事実を発信し続けることしか対抗策はないのかもしれません。もちろん、先手を打って否定的な要素に対抗することも可能ですが、突拍子もない事を書き込むのが彼らの真骨頂。無視するのもひと苦労です。
ということで。
赤痢で右往左往しているはずの関係者の皆さん。関係者同士の連絡を密にして、正確な情報だけを共有しつつ、無意味な誹謗中傷など無視する姿勢を貫いてください。病気は必ず治ります。キョロキョロ、オロオロせずに罹患した子どもたちのケアに全力を注いでいただけるように願っています。
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