∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

〓〓 春霞 〓〓

今の今まで誤解していた春霞の意味

 なんとなくグーグル検索で春霞を検索してみると自分が知っていた意味がいかに狭い範囲のものだったかを知らされました。

 私は今の今まで春霞(はるがすみ)の意味を誤解していました。

 俳句の季語で使われている “春霞” は「空中のちりやほこり、水滴はどが大気の透過率を下げて、遠くの景色がぼんやりと霞んで見える状態のことをいう」というのが全体像だと思っていたんです。
 ところが和歌の世界で “春霞” は「霾(ばい)」や「黄塵(こうじん)」を表す言葉。江戸時代になると「霾る(つちふる)」という意味も加わったそうです。
 つまり、和歌が確立した平安時代から春霞は存在し、黄色いホコリが舞うことを表していたんだとか。たしかに “黄塵” なんて「黄色い砂」そのものですからね。

 天気予報によると、今日の日本は能登や豊後水道のような所も含めて北海道を除くほとんどの観測地点で黄砂の飛来が観測されたとか。言い換えれば「日本中が淡い黄色の大気に覆われ、霞んでいた」ことになります。

 春霞=黄砂。

 黄砂は平安時代から観測され、現代でも厄介者的として君臨しています。春霞は風流な季語ではなかったんです。目がゴロゴロしたり、洗濯物が黄色く変色する悪天候を表す和歌の季語だったんです。まさに「そうだったのか!」です。

≡≡[season14]24:35/Apr.18.2024 -清明-≡≡
┃REINCARNATION by the WATER┃
-A Life born in Urban Waterside-
Shinobazu no ike, Taito city.
Photographed on Apr.28.2021