∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 節目の日 ≡≡

「成人の日」の意味

 身体に染み込んだカレンダーでは「成人の日」は1月15日なのに、今の仕組みでは今日1月9日が成人の日だ。
 正直なところ、今日が3連休の最終日ということは知っていたが、なぜ今日が祝日なのかはよく分かっていなかった。どうも8日の振替休日ということらしい。
 移動祝日が制度化されて以来、ときどき祝日の意味が分からなくなっているのは私だけなんだろうか。

 昨年、成人の規定が18歳に変わってからはじめての「成人の日」ということで、成人式という言葉も「成人の集い」というように変わってきているらしい。日付はともかく、人生の節目の日に行われる祝いの席だけは残そうということなんだろうか。

 成人や還暦のような年齢で決まる節目の時は、自分では意識していなくても自動的にやってくるもの。卒業や入社、退職など自ら選んだ道のなかで起こるそれとは違う感慨をもつ人も多いのではないだろうか。特に還暦となると、周囲はお祝いムードだが、ご本人はそんな気分とは無縁の生活を送っている人も多いだろう。少なくとも私はそうだった。いまだに「まだ若い」と信じている。

 成人とはいっても、受験を控えてお祝いどころではないと捉えている若者もいるだろうし、部活優先と考えている若者もいるだろう。なかには、かつての私がそうだったように「単なる通過儀礼」と認識しているドライな若者もいるかもしれない。
 そんな状況を考えると、近い将来、還暦同様に成人の意識も変わってくるのではないかと私は想像している。

 節目は節目。日々は流れいく時間のなかのワンポイント。連休は大歓迎。こう考えると「成人の日」の捉え方も変わってくるような気がしている。
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[season13┃09 Jan. 2023┃11:00 JST
KAN-BOTAN(WINTER PEONY):
ueno botan-en, ueno toshogu, taito city
Photographed on 28 Jan. 2022