∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

七草粥の今日、寒中御見舞い申し上げます

寒い。とにかく寒い。大雪で身動きが取れなくなった道路や、停電が何日も続いてしまった集落など、ここ数日、寒さにまつわるニュースがテレビでオンエアされない日はなかった。なるほど「寒中」である。
寒中という言葉はよく使うが、その期間はと言われるとすぐには答えられない。古典的な暦に登場する二四節季のなかで、寒の入りとも言われる小寒の1月6日から節分の2月3日までのことを寒中と言うのだと即座に答えられる人はかなりの暦通ではないだろうか。
ただ寒いだけでは寒中ではないわけだ。正直なところ、寒さが苦手な僕にとっては自分が寒いと思った瞬間から寒中は始まっていたのだが、どうもそれではいけないようだ。
たとえば、年賀状をもらったものの、すぐに返事が出せず小寒を迎えてしまったなどというときは寒中見舞いの手紙に年賀の言葉を添えるというようにするのが正しいらしい。
現代の基準で生活することが当たり前になった今、日本の古典的な暦を使いこなすのは難しい。ちょっと知ったかぶりをして使っていると思わぬところでボロが出てしまうことも多い。
そういえば今日は1月7日。七草粥の日である。暦というより伝統行事だが、これも間違えることが多い存在。スーパーに行って7種の野菜を詰め合わせた簡単パックを買えば間違いなく作れるようになっていればいいが、パックがなければ、ほうれん草とかぼちゃなどを組み合わせた野菜粥を作ってしまうかもしれない。
節句」「二四節季」「七二候」など、日本には古典的な「暦」という名のカレンダーがある。日常生活のなかでポイントになる時には登場し、思った以上に活用されている。たとえば「高島易断」のように正確に記述されている本もあるが、どうも切実感に欠ける。なにしろ数も多いから覚えるなんて不可能に近いと感じているご同輩も多いのではないだろうか。
今も日常に生きる古典的な暦が日常のアクセントになる。これが日本流なのかもしれない。
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