∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

みっともない失敗

【やっちゃいました】

 昨日は個人的ながら新しい舞台への序章が始まる日でした。出掛けるときも少し緊張していたのかもしれません。
 それはともかくとして。

 家を出る時、いつも通りに鍵を掛けている途中で電話が掛かってきました。バッグの中に入れたケータイを取り出して話しながら歩き始め……。そうです、鍵を鍵穴に差し込んだまま出掛けて縞たんです。
 鍵を忘れたのに気がついたのはそれから約1時間後でした。実は僕、鍵とタバコをパンツの左ポケットに入れるのが習性になっています。コーヒーを一杯と入ったカフェで左ポケットに入ったタバコを取り出したところ、ポケットの中が空っぽになってしまったんです。そこで初めて気が付きました。どちらかというと「アッ」という言葉に濁点が付くほどの驚きとともに冷や汗がジワッと。
 もうコーヒーどころではなくなり、ここまでのルートを逆にたどるシミュレーションをしていったところ「そうだ、鍵、つけたままだ!」と思い当たり、もう一度冷や汗が。帰るべきか諦めるか。結局諦めて仕事に専念しましたが、帰宅するまでの長かったこと。誰かが見つけてそのまま家の中に侵入していたらどうしようと、金目のものなど何もないくせに考えこんでしまう始末。
 で、ようやく帰宅して10数メートル先にドアが見えた瞬間、ダッシュしました。ありました。しっかりと鍵穴からぶら下がったままでした。
 おもむろにドアを開け、部屋に入ると荒らされた形跡はなし。無事でした。が、ドアに付いたポストからダイレクトメールが一通とチラシが数枚入っていました。つまり郵便局の方とチラシ配りの方、計二人はこの状態を見たわけです。このお二人にはありがとうと言うべきか、お恥ずかしい限りと言うべきか。いずれにせよ、みっともない出会いになりそうです。
 どうしてあの時電話に出てしまったんでしょう。どうして鍵を引き抜いてポケットに入れなかったんでしょう。どうして歩き始めた時に思い出さなかったんでしょう。どうして、どうして。みっともない振る舞いを隠そうと検証ばかりしています。結論は見えているんですけどね。……気をつけます。これからは鍵はきちんと掛けて、即座にしまうように心がけます。当たり前か……。

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