この続きはコーヒーと一緒に

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 表現の自由とは ≡≡

ジャーナリストの
アカウント凍結問題を引き起こした
ツイッター

 昨日、ツイッター社はイーロン・マスク氏に批判的な複数のジャーナリストのアカウントを個人情報を晒さしているとして凍結したが、その後、EUや国連から批判されたため、今日になって凍結を解除した。

 いったい、この会社、いやイーロン・マスク氏の頭の中はどういう思考経路を持っているんだろう。

 氏が買収前に語っていた「表現の自由を守る」という姿勢はどこへ行ってしまったんだろう。これではトランプ前アメリカ大統領が批判的な報道をことごとくフェイクニュースと切り捨てていたのと変わりない。口に出すのと、黙って行動に移してしまうという違いがあるだけではないか。

 一方、先日はコメントの最大文字数を英字なら4000字(日本語なら2000字)にすると発表があった。ちょっとした報道や評論が書けてしまう字数である。

 このふたつの“事件”を考え合わせると、氏がツイッターをどのようなメディアだと捉えているのか分かるような気がする。
 氏にとってツイッターはエンターテイメントサイトでしかないのか。多くの公的機関まで利用している現状の情報発信源としての機能は「煩わしいだけの存在」なのではないか。
 穿った見方をすると、氏は速報性や議論のやり取りや肯定否定など全世界の人たちが育て上げてきたツイッターの特性を、たったひとりで変えようとしているようにも感じてしまう。

 想像できないほどの影響力を持つSNSは“公器”と同様のパワーを持っているという事実を氏はどう捉えているのだろう。「高い公共性」より「高収益率」だけを追いかけているわけではないと信じたい。

 ツイッターに関しては、まだまだ突拍子もない変化が起こると思っていたほうが無難なようだ。
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[season13┃17 NOV. 2022┃19:00 JST
『大雪』‥大雪の予感。師走日和。冬ざれ。お歳暮。大掃除。
AUTUMN LEAVES:nezu-jinja, nezu, bunkyo city
Photographed on 23 DEC. 2021