∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

〓〓 桜だけが花見ではない 〓〓

梅から桜へ。
里山に行けば菜の花も

 ♪梅は咲いたか 桜はまだかいな♪

 江戸時代、花柳界で好まれた端唄である。お座敷に慣れているわけでもなく、芸者さんに知り合いがいるわけではない。むしろ疑問符を突きつけるほうである。だが、なぜかこの時期になると、梅の花を観ただけでこの唄を思い出してしまう。江戸時代にいきた人々と相通じるものを感じてしまうときでもある。

 梅やロウバイが咲き、ひと息ついた頃には桜がほころび始める。桜が散り始めると、今度は三色すみれ、チューリップ、ツツジ、シャガ、花菖蒲、紫陽花……。春から初夏に掛けて街は花で満たされる。
 東京下町のように狭い路地一面に花が咲き誇り、俄仕立ての花園に一変してしまうような街もある。

 春の花はどの花もポジティブかつ上昇志向である。快適な気候と相まって人を無条件に幸せにしてくれるものばかりである。秋の花のような憂いや侘しさを感じさせるものは思い当たらない

 春は花の季節。今年の場合は寒暖差が大きすぎて体調は整わないが、それでも、公園や道端の花を愛でながら過ごすだけで妙にウキウキとしてくるのは私だけではないはずだ。

≡≡[season14]24:25/Feb.19/2024 -雨水-≡≡
┃EARLY SPRING COLOR┃
-Prelude to Spring-
Kaneiji Gokokuin, Ueno-Sakuragi, Taito city.
Photographed on Mar.03/2023