一歩づつ季節は移ろっていく
強風が吹き荒れた今日は寒いというよりも冷たい一日だった。陽射しは強くなったが、それでも、すぐそこまで春がやって来ているとは想像できない。
しかし、木々の花たちは確実に春到来に向けて歩みを進めているようだ。
東京下町では梅の花が咲き始めている。白梅も紅梅も。早咲きも遅咲きも。桜とは違う奥ゆかしさこそこの花らしさだと思う。
こんなところが天平時代から平安時代に掛けて、人々がこの花を特に愛でた理由があるようにも思う。
ちなみに、ここまで目を楽しませてくれた蝋梅は梅の一種と間違えられることの多いがまったくの別種で、ロウバイ科ロウバイ属の植物。黄色い梅ではない。
今日から立春末候が始まった。あと5日もすれば春の兆しを感じる節季が終わり、春の到来を下ごしらえする節季に入っていく。
せっかく自然の移ろいを肌で感じられるようになったのだ。一歩ずつ春が近づいてくる様子を楽しませてもらおう。
==[season15]Feb.13 2025 立春末候 ==
〈GO to FLOWER SEASON〉
Plum Blossoms are in bloom
Zenkoku-ji, Taito City.
Photographed on Feb.12 2024