この続きはコーヒーと一緒に

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

== 花まつり ==

4月8日 灌仏会

 紀元前460~630年頃の今日、4月8日に仏教の開祖、釈迦は誕生した。伝説を鵜呑みにすれば「誕生後、7歩あるいた後、右手を空へ左手を地へ指さして “天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん):天上でも地上でも、それぞれの私がいちばん尊い” と唱えた日」だ。
 この日、仏教寺院では、周囲を花々で飾った「花御堂(はなみどう)」に高さ10数センチの誕生仏を安置し、「甘茶」をかけて祝う仏教行事『花まつり』が行われる。

 クリスマスディナーだったり、ユダヤ教の聖餐(コーシャー)には必ず食卓に並ぶベーグルを何気なく食したり……。無宗教と極論する論客がいるほど宗教に寛大な日本人だが、なぜか「花まつり」を意識する人は少ない。いや、行事そのものを知っている人も少ないだろう。

 当然「甘茶」の存在を知っている人も少ない。

「アマチャ」という木の葉っぱを一般的な日本茶と同様の製法で茶にしたもので、ほんのりとした甘み、ごく僅かな苦み、飲んだあとの清涼感が特徴の飲み物なのだが、クリスマスのスパイシー・ホットワインヒンズー教徒が好むチャイのほうが圧倒的に認知度は高いはずだ。
 かくいう私も、これまでに2回しか「甘茶」を飲んだことはない。どちらも誘われて花まつりに参加させられたときのこと。自ら望んだわけではない。
 だが、あの美味しさは忘れていない。特に飲んだあとの爽やかさは印象的だった。
 製法や淹れ方によっては毒性が顕著になる飲み物だということは理解できるが、それでも、仏教行事ではなくお寺に参拝すれば飲めるような一般的な飲み物になって欲しいものだ。

==[season15]Apr.08 2025 清明 ==
〈BRIGHTLY & FRESH AIR
Full of Vitality
Yushima-Seido, Yushima, Bunkyo City
Photographed on Oct.29 2022