この続きはコーヒーと一緒に

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

自転車は「走る解放区」

幼稚園に入る前、今は亡きオヤジが自転車の乗り方を教えてくれたんだ。それからは、近所から初めて、幼い子供にとっては「遠くの知らない世界」と感じるようなところまで自転車で行った覚えがあるんだ。まあ、補助輪付きだったけどね。
そんな子供がオジサンになったら、こうなったワケだね。
残念だけど、今や体力的な問題が出てきたので、限度はあるけれど、それでも一日中走っている時があるね。例えば神保町で本を探した後、銀座の裏の洋食屋で昼ごはんを食べて、それから秋葉原でPCのパーツを探す。こんな感じかな。
晴れた日だったら気分は爽快そのもの。暑くても寒くても、気持ちよく風が顔に当たったり、自転車のスピードに合わせて自分だけに許された風景が現れたり去っていったり。走っているだけでストレスなんて吹っ飛んでしまう。まるで「走る解放区」なんだな。
それに、行動半径が「無理なく、地に足のついた状態で、背伸びすることなく広がる」ところがいいんだよね。点と線が繋がっているっていうのかな。「あそこに到着するまでの坂の途中のあの店、今日も人だかりしてるかな」なんてことも視野に入ってくるワケ。
たとえば、写真は「時間を切り取って自己の視点を定着させる」けど動画は「フレームの中の時間の経過すべてを心象風景にする」けれど、自転車は動画の世界なんじゃないかと思ってるんだ。
さあ、明日も晴れらしいから、グングン走るよ。走れば寒さも忘れるしね。