∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

自転車問題

【小康状態】


 数週間前、大騒ぎした自転車問題に少し落ち着きが出てきたようです。渋谷周辺とか目黒通でもイヤホン姿やスマホ走りは減ったように感じます。おそらく、厳しく取り締まり、それを横目で見ながら自粛したり、ということでしょう。
 ところが、一歩狭い道、つまり生活道路に入ったり、夜になったりした途端、片手運転、傘さし運転、イヤホン、スマホソーイング、スピード違反……。なんでもありの状態です。つまり、一時のバイクと同じ。「見てないところは我が天下」なわけです。あれもこれもダメならと片手をポケットに入れて走る若者は寒くなるにつれ増えているように感じます。なかには車道を走ればいいということで、車線の中央をゆっくりと走っている「勘違い人間」も。


 何かをしながら自転車に乗るとカッコいいと感じるのは昔も今も同じ。しかし、混雑したところでこれみよがしに力や能力を鼓舞するのは決しておしゃれなことではない。一番おしゃれなのは「何気なく」やってしまうこと、という根本を知らないことにも問題があるのかもしれません。


 そんな状況の中、取り締まる側の警察官だって困っているはずです。実は今日、生活道路から歩道に入ってしまい、逆走状態で走り始めた警察官が、慌てて自転車から降りて歩き始めるところを目撃してしまったのです。彼はきっと今までのクセでつい走ってしまったけれど、役目を思い出したので降りて歩き始めたということだったのでしょう。


 さて、次の段階はどうなるのでしょう。当初、この問題が大きくなった時、警視庁ではマニュアルを製作して提示すると言っていたように思うのですが、あれはどうなったのでしょう。そろそろオフィシャルな見解を出してほしいものです。
 かく言う僕も後ろを気にしながら車道を走ったり、これまで以上にゆっくりと歩道を走ったりと「定まらなく」なっています。はっきりしてもらって、以前のようにスイスイ走りたいものです。寒くなって走るのが辛くなるこれからですが、その分、晴れの日が増え、走るのが楽しくなるのですから。


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