∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

いつまで続く勘違い自転車

【自転車マナー】


 何度も書いた記憶があるのですが、もう一度。年寄りのボヤキと捉えるもよし、自転車好きが本気で思っている意見と捉えるもよし、という自転車マナーのお話しです。
 今日も遭遇しました。大震災以降急に増えた自転車…今日の場合、正確に言うとシティバイクですが…に乗った若者がイヤフォンをしてスマートフォンを見ながら運転してきました。もちろん歩道上。足の動きとスピードから推測すると、おそらくギヤはかなり低速用でしょう。
 彼は僕のほうへ向ってきます。こちらはいつものオンボロ自転車。(以前はクロスバイクを愛用していましたが、今はこの「お気楽仕様」が気に入っています)。そして、いわばチキンレース状態になったのですが、彼はまだ気付きません。ようやく気が付いた時は僕の直前。こちらは体制を整えていたのでいつでも進路変更可能です。そして彼は右にハンドルを切りました。ブレーキを使えるようにハンドルの左側を持っている場合、ほぼ全員、急ハンドルは右に切るという定石通りの動きです。同時にこちらをジロッと見ました。どうも彼は歩道は「マイ自転車優先」と勘違いしているようです。


 こんな「勘違い自転車乗り」が急激に増えました。自転車が軽車両で道路交通法の適用を受けるということを理解していないのでしょう。たとえば、人間優先、耳を塞がない、前方だけでなく周囲全体を視認する、片手運転はしない、なんて最低限のマナーも意識していないようです。
 クロスバイクを愛用していた時代、深夜の日比谷通りの左車線を日比谷から大手町方向に走っていて何度もスピード違反の注意を受けてきた僕から見れば「そこどけそこどけ、自転車スイスイ、ゴーイングマイウェイ」としか思えません。
 歩道+スマホが一番だとすると、二番は車道をヨタヨタしながら走っているケースでしょう。特に夜遅く、ご機嫌な気分でふらふら走っているとは意識していないのでしょうが、自動車を運転している人にとっては危険極まりない存在のはずです。そして三番は歩道を駆け抜ける子供を載せた電動自転車。歩道上の危険スピードを理解していないし、すみませんと言えばすべて良しと思っている節も見受けます。


【そろそろ嫌な決定の時期?】


 幹線道路の歩道でキョロキョロしている警官は、以前なら自動車やバイクの違反運転を見つけようとしていましたが、今では自転車もその対象に入っています。だからこそ、公道をピストで走るなんて「論外」な違反だって見つかるのでしょう。
 ちなみに、東京大学構内の「ブロッコリー・サドル」はこんな状況へのアンチテーゼかもしれません。
 今は軽車両としての違反は摘発され、書類送検はされても実刑も罰金もありません。でも、今のような「我が物顔状態」がひどくなれば、規制強化や実効力のある罰則だって適用されるようになってもおかしくありません。ちなみに、自転車専用レーンを作ればいいというような他力本願な環境規制では実効力はないでしょう。路地から幹線道路まであらゆる道路にレーンは作れないのですから。
 老若男女、誰でも利用できる車両だけに制度設計に時間も掛るでしょうが「公共性」を旗印に何かしらの法規制を掛けられてもやむを得ない状態にならないうちになんとかしませんか。
 自由で開放的なこの乗り物を楽しみたい方。そろそろ、自転車マナーを身につけて、スイスイ楽しく気持ちよく自転車を活用しませんか。


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