∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

地下鉄の中で出会った男

今朝乗った地下鉄の中でとんでもない男に会ったんだ。バリバリのビジネスマン。細身でシェイプの効いたピンストライプのスーツ。ハイカラーでボタンの糸は黒、そして襟裏には柄物の生地というシャツ。綺麗に日焼けした顔色。きちんとなでつけた髪の毛。周囲を目力で圧倒するような感覚。こんな男性が乗ってきたわけ。
周囲の人は何気なく振舞ってるけどジワジワとその人物との間隔を広げてるんだよね。僕は偶然、何人か間に入っていたので「観察者」の立場になったんだ。
で、だ。次の駅で50代位の男性が乗ってきた。一見してキャリアを積んできた上級管理職って感じの人。その人となにかあったんだろうね。バリバリ氏が「何か?」って大きな声で叫び始めてグッと睨んでるんだ、その管理職氏を。で、彼は言ったね「別に。何も」。つまりまったく相手にしていないワケ。それじゃ面白くないバリバリ氏はガッツリ「ガンとばして」るんだ。
オレもよく見てるよ、なんて自分のこと呆れながら見てたんだけど。マッ、それはそれとして。
で、管理職氏はゆっくり頭をかしげながらお辞儀するようなポーズをとった後、スーッと顔を背けちゃったんだ。その頃になるとバリバリ氏の周りには誰もいない。分かるでしょ、都会人ならではの防衛本能機能が発揮されちゃったのね。で、そのバリバリ氏は次の駅で降りちゃった。挙げた手が下ろせなくなった、ってところだね。
結局、どうしてブイブイ言わせたのか分からなかったけれど、威嚇じゃ物事は進まない、どっかの国と同じだな、なんて納得しちゃったわけよ。それと「やる時は最後までやんなきゃただカッコワルイ負け犬」っていうことも。でも「ナシ付けなきゃ終われない」時でも「可愛がる」程度にしとかないとエライことになるぞっていうことも思っちゃった。
すぐに火がついちゃうけれど、すぐ消える性格の僕も気を付けよう。