∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

この冬はバッファロー・プレイド

この冬は赤と黒の大柄チェックのアウターやシャツが目立つね。今日も何人見たか。フーッデッド・パーカやアウターシャツやパンツ、なかにはバッグもあるね。
実は、もはや「気持ちだけ若くなってしまった」おじさんにとって、これほど懐かしいチェックも少ないんだよね。
というのは、今を去ること30年ほど前「ヘビー・デューティ」ブームがあったんだ。ダウン・ジャケットや、ラグビージャージ、トレッキング・シューズといったガッチリ系のアイテムがファッション・トレンドになった時代ですよ。それまではアイビーやプレッピーといったファッションが「これしかナイ」ファッションだったところへ、プレッピーのアウトドア版ということで出てきたファッション・トレンドだったんだ。
そのなかに「マッキノー・クルーザー」っていうアウターがあった。ブランドは、ペンドルトンの素材を使ったウールリッチ製。ほかのブランドが作っても単なるコピー。今よりもブランド選択が厳密な時代だったから、とにかく「…ねばならない」が合言葉だったんだよね。
で、そのアウターがバッファロー・プレイドだった。初めて見たときはメンズなのに赤と黒の大柄チェック、ザクザクした剛毛のようなウール素材、生地が厚くてズシッと重たいうえに動きにくい着心地、などなど。もう、ビックリして圧倒されたね。
そんなプレイドが帰って来たんだよ。そりゃビックリだよ。しかもいろいろなブランドで、いろいろなスタイルで使われている。
年代物の青年の僕にとっては「そうか、こんなにオシャレになって帰って来たか、ヨシヨシ」ってなもんですよ。
昔着ていた服って、そのアイテムを覚えているんじゃなくって、着ていた時代の自分のことを懐かしみながら思い出すものでしょ。このプレイドを見ていると、若くてガシガシやってた自分のことを思い出しちゃうんだよね。
それにしても今年のはいいな。ちょっと見に行くかな。言うんじゃないよ、還暦まであと何年って。