∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

あと24時間弱で除夜の鐘

今年もあと一日を残すだけになった。僕にとってこの一年は、なにか重要で有益なことをしているわけでもないのに、一日一日が目まぐるしく過ぎていった一年だったような気がする。
ところで、12月31日といえば「除夜の鐘」である。
年内に片付け物を終わらせようとしていたのに、気がつくとどこからか除夜の鐘が聞こえてくるとか、忙しかった一日が終わり、やっと落ち着いたと思ったところへゴーンという鐘の音が聞こえてきたり。除夜の鐘を聞くと『あー、一年終わった、今年は○○だった』と小さな感慨にふけってしまうのは僕だけだろうか。
仏教の教えには人間には百八つの煩悩があるとされ、その煩悩を鐘の音とともに祓うという意味で始まった儀式で、今風に言えばマインド・リセットといったところだろうか。確かに鐘の音を聞いているとスーと心が落ち着いてくるような気がする。
除夜の鐘は107回は旧年中に、最後の一撞きは新しい年が始まった瞬間に撞くことになっているという。旧年中の煩悩に煩わされることなく新年を迎えるためという、解ったようで解らない理由があるためだが、それよりも、108人の人が順に撞いていくような撞き方の場合、最後の鐘を0時ジャストに撞くためには、かなり綿密なスケジューリングとコントロールが必要だと思うのだが、どうなっているのだろう。
さて、あと24時間弱で除夜の鐘の最後の一撞きが聞こえてくる。と同時に、神戸や横浜のような港町であれば、停泊している船の新年を祝う汽笛が一斉に聞こえてくるだろう。
僕はというと、きっと、初詣に出かけてお参りの順番を待っていることだろう。
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