∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

七夕と“星に願いを”の関係

※江戸伝統工芸から一日だけ離れて※


【今年の七夕は曇りでした】


 7月7日は一年に一度の出会いの日『七夕』でした。
 この日ほど歴史のある「出会いの日」はほかにないはず。なにしろ「願い事」付きの日なんですから。きっと平安時代陰陽師だって「出会い」を楽しんだのかな、なんて思っていたのですが……。曇りでした。出会いの舞台、天の川が見えません。それどころか、お月さまだって隠れたまま。せっかく願い事を書いた札をぶら下げた笹もどこか元気がなさそう……かな。
 僕も天の川に向かってお願い事をしようかな、なんて考えていたのですが、曇り空に向かってお願いもないだろうと、諦めてしまいました。


【星に願いを】


 ということで、次の日の朝。
 いつもと同じように目覚めたはずなのに、なぜか、この曲が頭に浮かび、思わず口ずさんでいました。ちょっとロマンチックすぎるしなあと思いながらも、けっこう楽しんでしまい、それからはどこでもこの歌を口ずさんでしまって止まりません。


 『星に願いを=When you wish upon a star』
  When you wish upon a star
  Make no difference who you are
  Anything your heart desires
  Will come to you
  ……
  ……


 あのディズニー・ナンバーです。今、どこかのCFで松田聖子さんが歌ってますよね。
 1940年、『ピノキオ』のサウンドトラックとしてデビューした曲らしいのですが、僕にとってこの曲は昭和30年代後半に放送されていた『ディズニー・ワールド』のテーマ曲という印象しかありません。何週間に一度は『ミッキーマウス・クラブ』をやっていた、あの番組です。
 さすがに詳しくは覚えていませんが、確かエンディング曲だったと思うのですが……。
 でも、毎週、この放送時間は夢のような時間だっただけに、メロディはしっかりと覚えています。
 それに、ジャズのスタンダード・ナンバーとしてジューン・クリスティが歌ったり、グレンミラー・オーケストラが演奏したり。ルイ・アームストロングも確か歌っていたはず。
 本当の古き佳き時代の名曲といっていい曲ですよね。


 で、実は、この曲を思い浮かべながら七夕の日に出来なかったお願いをしてしまいました。
 白髪のオジサンになってしまった今でも、この曲の「願いは強く願えば、必ず叶う」という趣旨がとっても好きだし、信じてもいるのです。
 都心で見える数少ない星に向かって「どうぞ、願いが叶いますように」なんてしてしまったのです。誰かに見られているわけでもないのに、さすがに我ながら照れてしまいましたが。


 こんな夏の夜、たまにはあってもいいですよね。


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