∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

二百十日

【台風襲来】


 台風がゆっくりゆっくりと日本に接近しています。昨日から時折やってくる大雨もその影響とか。 日本の暦上、今日9月1日は雑節の「二百十日」。立春から210日目に当たる今日は古来から台風がやってくる確率が高く、農家では三大厄日のひとつとしてして特別の注意を払ってきた日です。
 だからでしょうか。台風がやってきました。それも強い雨風が予想されるタイプのようで、各地で大雨の予報が出ています。できれば、お手柔らかにお願いしたいと願うばかりですが、ここは自然の摂理にゆだねるしかないでしょう。


関東大震災


 大正12年(1923年)9月1日11時58分。のちに関東大震災と呼ばれるようになる大地震が東京を中心にした関東地方全域を襲いました。44万軒以上の家屋が焼失し、25万軒以上の家屋が全半壊したと記録されています。東京だけでも死者不明者合わせて10万人以上だったとか。
 そして、今ではこの日は「防災の日」として知られるようになりました。甚大な災害には「天災」に「人災」が付きまといます。起こったことは事実として受け入れなければなりませんが、混乱の収束や風評を食い止めること、あるいは災害に対して予備知識や予行演習を繰り返しておく。そんな災害に付帯した「人災」を防ぐことこそ大災害を最小限の被害に留める唯一の方法でしょう。
 

 しかし、今年、僕たちは甚大な災害を最小限に食い止めることができなかった。


 起こってしまったことをとやかく言っても、元に戻すことはできません。人間は災害に対して無力と言われていますが、その一部には「自然の恐ろしさを覚えておき、次に備えることができない」とか「自然は征服できるという過信」があるのではないでしょうか。
 そんな自戒の念も込めて、今日の「防災の日」を真摯に捉える事が出来れば、自然災害に対する意識も変わるのでしょうが、少なくとも僕に限って言えば、まだまだのようです。
 


【防災計画】


 皮肉なことに、僕たちは災害による被害を最小限に留めることには、危険性の開示も含まれるということを原子力発電所問題で覚えました。このような人災なのか国策的隠蔽・すり替え行為か判然としないような問題に関して、どれだけ知り、どれだけ正確な対処ができるか。
 今、僕たちの「防災計画」には「天災」「人災」「隠蔽・すり替え行為」への対処方法までリストアップされることになったと言ってもいいでしょう。
 もう、忘れません。そして知りました。風雨から身を守ることだけが防災ではないということを。


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