∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

一歩前進した消費税増税

出来レース


 消費税法案を閣議決定するための民主党政策調査会の合同会議がようやく終わりました。ニュースでは8日間延べ40数時間掛かった議論だったが、最後には前原政調会長が一任してほしいと発言、議論は打ち切られたとのこと。これで消費税法案は30日には閣議決定することになったわけです。
 さあ、消費税増税に関する本格議論が国会で始まるぞ、と言いたいところですが、その前に。


 何度も何度も修正を加えて、ある程度は執行部の考え方が伝わり、すり合わせ直前まではいったと思いますが、それでも今回の会議、僕の頭に浮かんでくるのは「出来レース」「パフォーマンス」「けん制」「ガス抜き」「議論好き」というような言葉ばかりなのです。


 まず疑問なのが条件設定にばかり話が集中し、根本的な問題、たとえば経費削減、議員報酬も含めての人件費削減などの推進が出てくるなら問題はないでしょう。しかし、今回の議論を見ていると消費税問題以外のファクターのほうが強いのではと思えます。
 派閥のボスが反対だからとか、次の選挙用に反対しておかないと生活の糧を失ってしまうからという思惑が見え隠れしているように思えます。さすがに単に議論が好きなだけという低レベルの姿勢だけはないと思っていたいのですが、ひょっとするとと否定的な見方さえしてしまいそうです。当然、国民に対してのパフォーマンスかという疑問さえも出てきます。
 つまり、国民説得用、野党対策、党内への圧力などを一挙に解決させようとしたように思えるのです。また、議員レベルで言えば、ボスに対しての忠誠や選挙民への言訳作りができればいい。消費税が上がろうがさほど問題ではないと打算的になっているのではないでしょうか。そうでなければ条件闘争のような展開はないと思うのです。


 さて、この先国会で議論が行われるようになった時、これまで反対や慎重な態度を取っていた議員たちはどうするのでしょう。政府提案に反対するのでしょうか。その時彼らの立場はどうなっているでしょう。民主党に残りながら反対し、具体的な対案を示すのでしょうか。かなり疑問です。結局は自民党の「裏の協力」を期待しつつ結論を待つのでしょうか。そろそろ議員や政党の利益を優先させる政治ゲームから卒業してほしいと感じているのは僕だけでしょうか。


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