∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

浅草で昼食を

【友人からのメール】


 友人から「次の土曜日、女房の両親と浅草へ行くことになった。ついては浅草らしい昼食が食べられる所を教えてほしい」といった内容のメールが来ました。本来なら彼に直接メールか電話で伝えるべきですが、候補数も多いことだし、いっその事、このブログで書いてしまうことにしました。
 ということで、友人以外でお読みいただいている皆様、恐縮ですがお付き合いください。


【浅草グルメ初級編】


 東京の中でも観光客の多さでは群を抜く浅草には、飲食店には観光客用、万人向け、地元御用達という区分けが、漠然とはしているものの、存在します。
 今回は「観光客向け」というか「初心者向け」のお店を何店かお伝えします。地元御用達の店は僕と一緒の時のお楽しみに。蛇足ながら一人2〜3千円程度で行ける店に絞りました。ということで……。
〈洋食〉
『ヨシカミ』ロックスのすぐ近くにある老舗の洋食屋さん。以前は浅草をベースにしたコメディアンの益田喜頓氏がよく訪れていました。人気メニューは「ハヤシライス」ですが、僕はビフカツ、グラタン、オムライスあたりが好みです。少なくとも30分は待つと思います。
『洋食ぱいち』オレンジ通りから少し入った横町にある洋食屋さん。お薦めは何と言っても「ビーフシチュー」。「サーモンフライ」や「オムレツ」をサイドメニューにするのもテ。
〈すき焼き〉
『今半』ほかにもあるのですが観光ということでこちらを。観音様に向かって仲見世右裏に本店がありますが、国際通り店のほうが広くていいかも。
〈しゃぶしゃぶ〉
『ちんや』雷門通りにある精肉店併設の老舗。地上階はかなり高額になるかも。その時は地下のカウンター席で一人用しゃぶしゃぶというテもありますが、ご両親が一緒ということとなると……。
〈牛鍋〉
米久』観音裏・ひさご通りのなかほどにある江戸前すき焼きのルーツ的存在のお店です。玄関を入ると下足番のオジサンがお迎えしてくれ、人数分の太鼓を叩いて来店を仲居さんに伝えてくれます。極めて濃い割下が特徴。最後に煮詰まった割下をご飯に掛けて食べるのがココ流。大広間のような座敷のみ。
ちなみにすき焼き・しゃぶしゃぶ・牛鍋、それぞれ牛肉の種類が違うため、食べ比べるのがベストなのですが、1日だけではそうもいきませんね。
〈天丼〉
『天麩羅大黒屋』伝法院通り中ほどにある天丼の老舗。胡麻油を使ったこってり系の天麩羅に濃い目の天つゆがぴったりマッチ。一見くどそうですが、そうでもない魅力的な味です。1時間程度待つことを覚悟してください。
〈天ぷら〉
『葵丸進』浅草には数多くの天ぷらやさんがありますが、言いたくない店が多くて……。観光客に人気のあるのがココ。夜の接待用にも使われる天ぷら屋さんです。いわゆる天ぷら会席がお薦めです。雷門通りの本店以外にも支店あり。
〈蕎麦〉
尾張屋』永井荷風も通ったという雷門通りに二軒ある蕎麦屋さん。とにかく「てんぷらそば」がお薦め。巨大なクルマエビの天ぷらが圧巻。大黒屋の揚げ方とは違い、少し関西風です。
『並木』江戸前そばの真髄が楽しみたいときはココ。冷たいおそばで本来の味を確かめてください。極めて濃い汁に驚かないように。そばの先端3センチ程度を汁につけるだけで食べると絶妙な味わいが判るはずです。味は折紙付きですが、量は少なめ。僕の場合せいろ2枚+かけ1杯がちょうどいい分量です。
〈甘味〉
『梅園』甘味関係だけで一冊のガイドブックができるくらい浅草には甘味屋さんが多いのですが……。ここの「あわぜんざい」は食べる価値あり。しっかりした甘味と滋味豊かな“あわ”の味わいが絶妙に絡み合って、こたえられない味わいです。


 と、こんなところでいかがでしょう。Y君、ほかの店がお好みなら当日、電話してください。


[559/1000]