【小沢一郎】
気になる人というより「考えが判らない不気味な存在」といったほうが良さそうです。政党を作っては潰し作っては潰してきた氏の今度の目標は政権政党の民主党です。
自らが掲げた政策が思い通りの形にならないからと言って、現実を直視することなく推し進め、それでもダメなら崩壊への道を辿らせるという氏ならでは方法論を通すことで日本が大混乱に陥るということを理解されているのか、まずそれを聞いてみたいと願っています。
野党を潰すことと政権与党を潰すことはまったく違うことのはず。いかに消費税増税というマニフェストと180度違うことを進めなければいけない立場に立ったとしても昨年3月に「想定外の変化」が訪れ、その対応に四苦八苦している今、柔軟な対応をしてこそ力量ある政治家の姿勢ではないでしょうか。
それとも、氏は今からでも自分の思惑通りに政治を進ませることが出来ると思っているのでしょうか。日本国民のほとんどは消費税は上がるものだと理解しています。同時にこのまま行けばそのほかの議案がほぼ否決されるであろうことも理解しています。
大袈裟に言えば、氏は自らの信念を貫くことでこれからの数年間で得られたであろう日本の推力を削いでしまおうとしているように思えます。
ところで、氏を慕う多くの国会議員の皆さんは解散総選挙になった場合、どうなさるのでしょう。どう考えてもこれから国会中継などで顔を見かけなくなりそうな方が多いように感じています。「お覚悟を」と言ったところではないでしょうか。
国政が「政党ゲーム」だった時代は終わった。氏とその仲間の方々にはこの現実をしっかりと受け止めていただきたいと願っています。
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