【懐かしき洋食屋】
先日、友人からあるレストラン、というか洋食屋さんのことを聞かれました。この20年ほど行ってないけれどどうしているだろうと突然言い始めたのです。どうもテレビのグルメ？ガイド的な番組で取り上げられたのを見たらしく、名前とメニューを見ていて懐かしくなったのだと思います。
僕も知っている店でしたが、こちらは30年ほど行っていません。生き残っているのは判ったけれど、実際はどうなっているのか、なにしろその店の前を通ることさえなかったのですから。
そんな話を彼としている間に無性に行ってみたくなりました。ということで今日行ってきました。
洋食屋さんの名前は『アカシア』。場所は新宿東口、今なら新宿アルタの裏と言えばいいのでしょうか。あのビルが出来る前は小さなビルが雑多に立ち並びゴチャゴチャとしていたエリアです。
友人と一緒に行く前に下見をしておこうということで勢い込んで行ったのですが、大問題が勃発してしまいました。判らないのです。見つからないのです。雑踏の中で当時の記憶を手繰り寄せながらキョロキョロ、ウロウロしたのですがどうしても探せません。というより、あまりの変わり様に驚いてしまい、僕の心がついていかなかったといったほうがいいかもしれません。
なんだか路地さえも何本か無くなっているような気もし始め、なんと、道に迷いそうに。あえて迷子になる散歩は大好きですが、さすがに新宿のど真ん中での迷子はご免こうむると我ながらハラハラ。結局、捜索を切り上げ帰宅してしまいました。情けない。
次の日曜も新宿で一日を過ごす予定なのでその時に気合いを入れ直して行ってきます。アカシアに行った後行く店も探さねばと欲まで出てきています。たとえばジャズ好きな彼とならＤＵＧでもいいかも。それとも……。
記憶に残っている青春のワンシーンと現実のギャップの大きさを知らされた日になってしまいました。歳月を巻戻すことになるのか、それとも新しい街への小旅行になるのか。楽しみが一つ出来ました。
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