∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

「近いうちに」その後

【やっぱり反故に】


 8月9日のブログで「近いうちに……」という言葉ほど守られない言葉はない、という趣旨のことを書きました。野田首相が「社会保障と税の一体改革法案の参議院通過を巡って」解散総選挙を「近いうちに」と語ったことに対して書いたものでしたが、お約束通りというか、これが政治というか、定型は守られたというべきか、守られないまま反故にされそうな気配です。
 野党、なかでも自民党公明党が加わった問責決議案が参議院で可決された場合、ここまでの三党合意はないものと考えるという民主党前原氏の発言を聞くと、「ひょっとして、民主党はこの展開を待っていたの?」と考えたくなってしまいました。政治って難しいとシンプルに受け取ればそれで済むことなのかもしれませんが、それにしても……。
 その結果、気になっていた希望する65歳までの定年延長や、尊厳死に関する法案は暗礁に乗り上げたまま終わってしまいそうです。かろうじて通過しそうなのは「都」法案だけのようです。
 その「都」法案だって、政令指定都市8市に適応されるもので、市に権限が強化された特別区を設けてもよいというだけで、府や県が都になる条項は設けられていないとのこと。常識外れの規模で日本の自治体構造が大きく変わるのかと一瞬期待してしまった僕が甘かったと改めて思い知らされてしまいました。
 もっとも、神戸が神戸都になってしまうと違和感どころではなく「それはどこ?」なんてピントはずれの質問をしてしまいそうだし、京都が都になると“きょうとと”になってしまう? それとも“きょうとみやこ”とでもいうのかな? などと、とぼけた話になること確実だったので、この程度の地方自治体の組織強化で終わりそうでよかったと思っています。
 それにしても政治って難しい。問責が解散否定につながるなんて思考の飛躍が重要なんですね、政治は。


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