∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

メダリスト続々誕生中

【素朴な疑問】


 パラリンピックで続々とメダリストが誕生しています。それぞれの競技が障害別にクラス分けされているため、結果は少しややこしくなっているため、「この競技、さっきのクラスと違うの?」などと呑気なことを考えながらも、想像以上に興奮しながら注目しています。できれば、もう少したっぷりと放映してもらえるといいのですが、集中して放映しているのがTBSだけというのは寂しい限り、オリンピック並みとは言わないまでも、拡大してくれるともっといいのですが。


 そんななか「この人はどうやってこの競技をマスターしたんだろう」と思ってしまうアスリートが登場します。特に先天性全盲で水泳のメダリストになったアスリートは僕の想像の範囲をはるかに超えた所にいるなと素朴に感じています。
 彼はどうやって「水を理解したのだろう」、どうやって「コース取りをイメージしているのだろう」、どうやって「泳ぎを覚えたのだろう」……。
 たとえば後天性の全盲ということなら、記憶を頼りにイメージすることは可能ではないだろうかとも思うのですが、先天的となると、まったくイメージがないうえに、まさに「手探り」でしかイメージを膨らませることはできません。なのに彼は自分のものにしました。
 競技そのものより、彼がここまで鍛錬した軌跡のほうが気になってしようがないのです。もし僕がそうだったらどうしたろうと考えると……。正直なところ、僕なら水に慣れるというスタート地点でギブアップしていたと思っています。


 アスリート諸君。あなたは素晴らしい。世界のトップ・アスリートに勝つ前に自分に勝ったその軌跡こそ金色に輝いています。


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