∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

ニュートラルで居たかった日曜日

【気懸りを追いやって】


 ノンビリと過ごした日曜日でした。いや、正確に言うとプライベートはノンビリだけど、こと渦中のニュースに触れると急に気持ちが……。


 とにかく今日は身も心も穏やかに“鏡のように輝く無風の海のように”過ごしたかったのです。


 お願いしていた本が届いたと谷中コミュニティセンターの図書室から連絡が入り、イソイソと出掛けました。爽やかで温かな秋らしい空気の中、谷中の裏道をゆっくりと自転車を走らせながら向かいました。
 で、図書室のある2階へ向かおうとした時「谷中コミュニティセンターの建て替え工事のため、谷中図書室は11月24日で閉鎖します」という張紙が目に留まりました。オッと、これは詳しく教えてもらわないと。ということで図書室の方に尋ねてみると「東日本大震災の後、計画が前倒しになりました。2年半の閉館中は上野桜木の旧市田邸で貸出しと返却だけを受け付けます。」とのこと。
 またもやオッとです。旧市田邸というと、京都の呉服商市田氏のお嬢様が東京藝大に入学した時に別邸として建てられたもの。いまでは台東区文化遺産になっている邸宅です。以前は町会やマンションの管理組合の大会などで活用したり、藝大生を中心に美術展会場に使われたりしていた日本家屋です。「
 あそこでどうやって貸出しするんだろう。靴を脱いで部屋に入るのかな」と余計なことまで想像してしまいましたが、それよりもこれから開架式の図書館に行くとしたらカッパ橋商店街にある中央図書館まで行くことになるほうが目先の問題になりそうなことに気が付きました。
 早い話が遠いワケです。たとえ忠実に書斎を再現した「池波正太郎記念ルーム」があるにしても、ちょっと……。まあ、散歩コースが変わるだけと思えばいいことですが。


 借りた後、少しウロウロしながら谷中散歩を。谷中まつりをやっているからでしょう、谷中銀座はいつも以上の大混雑状態。歩くのも大変なのに観光客の人たちって元気だなあ、などと考えながら、ある種の優越感に浸りながらお気に入りコーヒーハウスへ。いつも通りのノンキコースです。


 ということで、なんとか“ウンザリ事件”を頭の片隅に追いやって頭の中も休日状態に。団子坂上で飲んだエスプレッソも格別に感じたのどかな一日。そんなニュートラルな日曜日もそろそろ終わり。明日からのドタバタに備えることにします。


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