∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

政界の80歳代

【渡辺恒三民主党最高顧問】


 民主党の渡辺恒三最高顧問(80歳)が高齢を理由に衆議院選挙に出ず引退すると表明されました。政界のご意見番とか平成の水戸黄門と呼ばれた方です。日曜の早朝のテレビ番組『時事放談』に登場された時の福島なまりの発言は言葉は柔らかだけど鋭いもの。正直なところ、僕は氏が登場する日を楽しみにしてきました。
 福島4区選出ということで大震災や原発事故へ当事者として対応されてきたからでしょう、「原発事故で苦しむ福島の皆さんのためにもっと働きたいが、お許しいただきたい。今後は福島から若い政治家を育てたい」ともコメントされたとか。どこまでも地元を大切にする誠実な政治家らしい発言だと思います。
 僕にとっては、止めてほしくない政治家ナンバーワンだったのに、本当に残念。これからは若き志士を育てるとともに政界の外野席からしっかりと日本の政治の行く末を見守っていただきたいものです。


石原慎太郎太陽の党共同代表】


 東京都知事を電撃的に離職し、太陽の党を旗揚げした石原慎太郎共同代表(80歳)は昨日も“元気”。橋下日本維新の会代表など第三極との協調をはかりながら日本の政界に新風を吹き込もうとされています。
 「太陽の党なんて一過性でいいんだ。第三極が大同団結してひとつの党になることが大切」と発言されたようです。“太陽の党”は衆議院選挙の台風の目になることは確実。どこまで議席を伸ばすか注目したいところです。
 なにしろ田中真紀子から浴びせられた“暴走老人”という言葉がこれほどお気に召すとは! 記者会見の出だしは、この暴走云々を使われているようです。開き直りと取れないわけでもありませんが……。


三宅久之政治評論家】


 毎日新聞出身の政治評論家、三宅恒三氏(82歳)が亡くなりました。『テレビタックル』での鋭く、真摯な発言は感心するばかりだったのに。トイレに行こうとして突然のことだったようです。けっこう激しい言葉を時の政治家に投げかけてきました。


【ということで】


 引退する方、意欲満々の方、そして残念ながら亡くなってしまった方。どなたも“オーバー80”の方ばかり。しかし、どなたも信念を貫き、真摯にそして誠実に政治に立ち向かった方ばかりです。どなたも政争を仕掛けて自らの立場を守ったりしなかったことは周知の事実でしょう。
 こんな政治家や評論家なら、信頼が置けるという見本のような方が皆さん80歳以上というのはどういうことでしょう。政治はキャリアだと言いたくはありませんが、この方々を見ていると真の政治家や政治評論家とはいかにあるべきかを見るような思いです。


 三宅久之さん。ご冥福をお祈りいたします。日本の政治に“節目”がきたようです。天国から政治を見守ってください。


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