【至高の芸】
そろそろブログを書いて寝るか、と思っていた日曜の深夜。信じられないようなニュースが飛び込んできました。
市川團十郎さん死亡。
昨年の勘三郎に続いて、今度は團十郎。あまりにもむご過ぎます。重鎮として歌舞伎の世界を支え、次世代の目標となり、光り輝く至高の芸を見せてくれた市川宗家の総領、團十郎がいなくなるなんて。昨年末から体調がおもわしくないと伝えられていましたが、まさか、こんなことになるとは。きっと回復されるはずと信じていたのに……。
あと３カ月で完成する歌舞伎座の舞台を飾るにふさわしい名優がふたりも亡くなるなんて、一体なにがあるというのでしょう。新しい歌舞伎座の大看板はどうなってしまうのでしょう。まさか、縁起でもないことですが、何かの怨霊？……そんなことはありませんよね。失礼しました。
20数年前、何も知らなかった僕に歌舞伎の楽しさや真の芸事の偉大さを教えてくれた演目『白浪五人男』はどうなるのでしょう。これで今も鮮明な記憶として残っている南郷力丸も忠信利平も記憶の世界だけのものになってしまいました。あの圧倒的な迫力の舞台はもう見れないのでしょうか。
市川團十郎様。安らかにお眠りください。ご冥福をお祈りいたします。
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