【16本骨】
九州で大雨を降らせている雨雲が急速に東京方面に接近、午後からは東京でも雷雨になるでしょう、と天気予報が伝えています。
梅雨なんだから雨が降って当然ですが、それでもジメジメした気候は好きになれません。なにしろ農業と縁遠い都会の人間ですから。
そんな僕、今年は16本骨の傘を買い、気分を変えて梅雨と向かい会おうとしています。昨年、数本の傘を強い風雨の中で潰してしまい「どうしてオチョコになるんだよ! どうして骨が内側に向けて曲がっちゃうんだよ! どうして強風の後、傘を畳んでもすっきりとまとまらなくなるんだよ」と大人気なくイラついていました。
そんなイライラを解消してやろうじゃないかと選んだのが16本骨の傘。なかには24本骨というのもありますが、そこまで必要ないだろうと選んだワケです。
普通の傘の8本骨と比べ、さすが骨が多い分、頑丈そうです。ただ、ちょっと重いのが欠点。差していると腕がだるくなるほど。また、傘を畳んだ時にスリムにまとまらないのも不満と言えば不満です。
もともと竹の骨と絹の布地で作られた『蛇の目傘』を現代に復活させたものですが、和テイストとは一切無縁。いわゆる『洋傘』の一種です。数年前に京都の老舗和傘屋さんがニューモデルを作ったと「行商」のようなビジネスモデルで乗りこんできたこのタイプ、今ではすっかり傘のバリエーションのひとつとして定着したようです。
それはそれとして。もし今日の午後強い雨が降るんだったら「来るならこい」の気分でいます。「強い雨風」という気象庁の予想を信じるなら見せびらかしてやろうと今から楽しみにしています。
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