【ゆっくりと流れる時間】
ようやく台風が過ぎ去りました。とはいっても東京の下町は台風らしい暴風雨だったわけでもなく、比較的穏やかに過ごせていたので「ふー、やっと行ってくれた」というような実感はありませんが。
同じ東京でも、命を守るための対策が必要だった伊豆大島とは大違い。のんびりし過ぎて申し訳ないとまで感じてしまいました。
ありがたいことに今日は時間がゆっくりと流れていきました。
おなじみのカフェで「豆多め」で濃く入れたコーヒーを飲み、おなじみのタバコ屋でオヤジさんと今どき珍しくなってしまった「世間話」をしながら30分もかけてタバコを一箱買い、スーパーマーケットでは突然話しかけてきた見知らぬオバサンから「解凍品も鮮魚」に入るかどうかのご意見を拝聴し……。
「遠くの親戚より近くの他人」という言葉を実感したような気がします。一期一会のはかないつながりを当たり前のように実践している下町の人情を味わった一日でもありました。
ゆっくりと流れていく時間のなかに温かな何かがとうとうと流れている。こんな素敵な一日を過ごせてありがとうと言わせてもらいます。
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