∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

足りない人材

オリンピック組織委員会

 昨日、野田聖子議員の「パラリンピックを先に開催、すべてをユニバーサルデザインに」という趣旨の発言をもとにした独り言を書いてから、「それにしても何かが足りないぞ」と思うようになりました。
 オリンピック組織委員会が発足し、森元首相を始めとしたメンバーが発表され、組織は本格的に動き始めたようですが、そのメンバーのなかには障害者ケアの専門家がいらしゃいませんでした。
 そうです。今のままなら障害者と真正面から向き合ってきた専門家の発言が直接オリンピック・パラリンピックの構想の中には取り入れられないわけです。つまり、健常者の考える障害者対策、あるいは外部の専門家の意見を参考にした構想しか浮かび上がってこない構造になっているわけです。
 このような状態では野田議員の発想がスムースに組織委員会に浸透するとは思えません。極端に言えば、今のままでは机上の空論になりかねないわけです。

 今からでも遅くありません。障害者スポーツの最高峰にふさわしい舞台を作ったり、どんな障害があってもすべての競技を快適に見物できるようにしたり、誰もが自由自在に東京見物を楽しめたり……。そんな発想をインフラ構築に付加してより充実した大会にブラッシュアップすべきだと確信しています。
 オリンピック・パラリンピックが、スポーツの祭典であるのと同時に、今の日本をアピールするものだとしたら、障害者ケアだってその未来形を形にして世界に知らしめる絶好の機会ではないでしょうか。
 そのためにも障害者ケアと向き合ってきた方の委員会参加が必要です。関係者の皆さん、ぜひご一考を。

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