∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

地震だ火を消せ

【自動シャットダウン】

 昨日早朝、東京千代田区震度5弱を記録した地震でちょっと気になる話題がふたつありました。
 伊豆諸島の地下160キロの所が震源なのにどうして千代田区の揺れが一番ひどかったのかという学術的な雰囲気のする話題は、「なるほど日本人、揺れた事自体だけでなくその原因まで知りたいんだな」と納得できましたが、もうひとつについては理解に苦しんでいます。
 その「もうひとつ」とは、地震の後、ガスが使えなくなったと東京ガスに問い合わせが相次いだという話題です。

 現在、東京ガスから供給されている都市ガスはガスメーターに付いた安全装置が震度5弱以上で作動し、自動的にガスが止まるようになっているのは周知のことだと僕は思っていました。この装置が付いてからは「地震だ、火を消せ」という古典的な標語は実体に合わないものになったはず。そのため「無理にガスを消すことなく避難に集中するように」となったことも誰もが知っていることだと思っていました。
 なにより、3年前の東日本大震災の時は首都圏全域でこの装置が働き、誰もが復帰ボタンを押したはずなのに、もう忘れてしまったのでしょうか。それとも問い合わせた人は全員、ここ3年間に東京に移り住んだ人たちだったのでしょうか。
 地震が終わった後のこととはいえ、身近の危機管理に対してあまりにも無神経、自己防衛の大切さに理解が足りなさ過ぎるのではと感じてしまいました。
ちなみに僕は「震度4だったからあのボタンは押さなくていいんだ」と半分寝ながら考えていました。
 もし、この状態で最悪の事態に直面したらどうなるのでしょう。逃げることが初動だとすると、ガスの復帰は地震の後片付けの一部のはずなのにどうして? 都市生活に必要な知識の一部じゃないかと思うのですが、違うのでしょうか。
 これくらい知っておきましょうよ。自分が置かれた環境の一部なんですから。

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