∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

子供の頃の豪雨体験

【梅雨本番】

 シトシトと降っています。時折小降りになっているようですが、降り続いていることには違いありません。まさに梅雨本番です。天気予報によると、東京は午後になると曇りに変わっていくとか。
 ここを過ぎれば、あの暑い夏がやって来ると思えば「雨もまた楽し」ということになるのでしょうが、長崎のように豪雨災害が出てしまっては行き過ぎです。

 子供の頃に祖母が一人で住んでいた家の一部が土砂崩れで潰され、地域や父の会社の皆さんに復旧していただいた経験を持つ僕としては、豪雨という言葉を聞くと人ごととは思えないのです。あの土砂の匂い、黙々と土砂をかいだしているヘルメット姿の男たち。かろうじて逃げ延びたものの呆然と自宅を見続ける祖母。その時、僕が住んでいた家は床下浸水。父が畳をめくり水位を確認したところ、あと数センチで床上まで水が上がってくるところでした。
 その後、小学校に通うようになってから、台風で学校前の坂道が急流渦巻く川に変わってしまったなか、無我夢中でガードレールにしがみつきながら帰宅したこともありました。
 あれから数十年経つというのに、豪雨というと子供の頃の経験が鮮明に蘇ってきます。豪雨というといまだに心の片隅が緊張するのはこんな経験からきているのでしょう。

 それでも「雨だって楽しみたい」んです。恐怖や不安にかられてばかりでは消極的になるばかり。どんな時でも積極的でなければ人生じゃないと固く信じている僕にとって「すべての事象を前向きに捉える」ことは至上のテーマ。今朝のようなシトシト雨だってお楽しみの舞台に変えていきたいと思っています。

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