∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

土用の丑の日

【日本ウナギ】

 拝啓 平賀源内様
 先生が発案された「土用にはうなぎを食すべし」というキャンペーンは発案から約200年も経つのにいまだに忘れ去られることなく活用されています。おそらく日本最古で最長のキャッチフレーズではないかと思いつつ、毎年この日が来ると先生に改めて敬意を払うように心がけています。

 と、書いたものの僕は土用の時期にうなぎを食べた記憶がありません。理由は簡単。高い。時間が掛る。お店が賑やか過ぎる。……そんなところでしょうか。
 ちなみに土用以外なら食べています。ただし、食べるのはせいぜい日本産の養殖物。スーパーで売っている中国産でもまったく抵抗はありません。逆に日本産の天然うなぎは思い出す限り人生の中で一回だけ、ごちそうしてもらいました。

 僕は「ニホンウナギ」が絶滅危惧種になりそうだというニュースに触れるまで日本産イコール「ニホンウナギ」だと思い込んでいました。というか、ニホンやヨーロッパなどウナギの原種(亜種?)に何種類かあるのも知りませんでした。だから僕にとっては中国産は「チュウゴクウナギ」。違いは産地の違いだけだと思っていました。
 そのうえに、いくぶん身が固く脂肪の少ないのがヨーロッパ種と言われても、そこまで食べ比べをしているわけでもないし。なにしろ、うなぎ屋さんではそこまで教えてくれませんからね。

 「よし、あと2週間もしたらうなぎにするか」。

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