∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

GDPマイナス1.6%

【世の中はまだまだ体力不足】

 GDPの7〜9月の速報値として予想以上の数字が出たことで世の中は大騒ぎになっています。すべての項目でマイナス、あるいは予想しなかった成長しか果たせなかったということですが……。
 新聞やテレビでその詳しい解説を見聞きしてもどうにも納得出来ない所がでてきました。特に個人消費の伸び悩みという点がそれ。
 情けないことに、消費行動が伸び悩みというか停滞しているのは僕や今の僕の周囲にいる人たちだけではないかと錯覚していました。大企業や給与の上昇が見込める企業の人たちは多少なりとも手取りが増え、消費に回せる金額も増えているはずと思っていました。しかし、実際はそうではなかったんですね。企業が内部留保を拡大させているのと同様に貯蓄にまわったのでしょうか。それだけではなさそうです。
 経済の専門家ではないので単なる私見ですが、簡単に言うと収入が増えたのは一部だけで、総体から見れば手取りには変わりがなかったのではないでしょうか。その中から消費税の増税分を負担することになれば当然、消費は伸びないはずです。また年収が増えた層にとっても給与の上昇分と消費税の増加分の差額を考慮すると上がったのは微々たるもので、消費に回せるものはほとんどなかったのではないでしょうか。つまり、収入が上昇しても疲弊した経済的体力を回復するには至らなかったということになりませんか。
 それにしても、経済政策が優秀ならたった一年少しで経済が回復するものなのでしょうか。収入が増え、目減りした貯蓄を元通りにし、あれば便利という生活必需品の次に控えているものだけを買いながら慎重に家計をコントロールしていくというのが常道。そこから考えるとまだ自信をもって体力は回復したとは言えない時期だと思うのですが違うのでしょうか。こんなことを考えているのはベースになる収入が底を打っている僕だけでしょうか。
 個人的な結論ですが「世の中の経済的な体力は復活していない。だから自分を卑下することはない。逆に底辺をうごめいている今こそ伸びしろが大きい時なんだ」と思うことにします。

[1481]