∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

来るか、歴史の転換点

ケネディがはじめオバマが終わらせる】

 1959年にチェ・ゲバラを中心にした革命軍による革命が成功、のちに1961年に国交を断絶、その後、ソビエトによるキューバでのミサイル配備を契機に緊張感が最大になリ、原爆を武器にした紛争がいつ起こってもおかしくない状況になった、当時の冷戦を象徴したキューバ危機。

 そんな、冷戦のホットポイント、アメリカ対キューバという構図が解消されそうな機運が満ちてきたようです。
 今朝のニュースを見ているとオバマ大統領とカストロ書記長が同時に国交正常化へ向けて動き始めるという声明を発表したとのこと。突然のことながら、これほどの朗報はないでしょう。
 まだ国交正常化に向かって動き始めるという段階で正式なものではありませんが、それでも大統領になったばかりのケネディ大統領も、革命の風雲児チェ・ゲバラも、ミサイルを配備したソビエトフルシチョフもいまでは亡き人になってしまいましたが、彼らも安堵の溜息をついているはずです。

 それにしても、アメリカの指導層として君臨してきたWASP(White Anglo-Saxon Protestant:ホワイト・アングロ-サクソン・プロテスタント)の代表とまで言われているJFケネディが直面した危機を、アメリカで初めて誕生した黒人大統領バラク・オバマが集結させることになるとは。歴史というのはなんと不思議なものなんでしょう。
 ちなみにこの冷戦が起こった1961年当時、アメリカの黒人には公民権が与えられていませんでした。公共交通機関をはじめとしてレストランでも黒人は白人と同じ空間にいることさえ否定されていました。それが今では、黒人の大統領がアメリカ本土にもっとも近い所に存在し続けてきた最大の緊張を平和裏に解消することになるとは。時代は変わるものです。ぜひとも速やかに友好的に国交が正常化することを願っています。

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