∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

G mailって知ってますか

【アカウントはありますが……】

 ご同輩諸兄。どう答えていいのかどうか、悩んでしまう質問を浴びせられた時、貴兄ならどう答えられますか。
 事の始まりはともかくとして聞いてください。今日の午後、20代半ばの女性とメールの打ち方について話していました。彼女曰く「グーグルの画面を出して全画面にしてください。そうすると右上にメールと言う文字が出てきます。それをクリックするとG mailという画面になります。次に作成というボタンを押せばメールを書く画面が出てくるので書けばいいんです。文章の書き方は判りますか。最初に送る方の名前を書いて様を付けて、要件を丁寧な言葉で書くようにしてくださいね。要件の書き方が判らない時は言ってくださいね」。
 要約するとこんな調子です。そのアドバイスの後、彼女は「G mailって知ってますか」と質問してきました。

 僕はここで、詰まってしまいました。Windows95がデビューした頃からコンピュータを使い始め、Outlook Expressにはじまり、当時からサードパーティメーラーとして有名だった秀丸も使っていました。マッキントッシュも使い始めてからはモジラも使っています。インターネットのブラウザだってIE、グーグル、サファリは当然のこと、訳あってベッキーも使っていました。当然、インターネットメールもホットメールにはじまり、G mailもYahoo!mailもアカウントは残っています。
 ちなみに、以前在籍していた出版社ではコンピュータ導入時からユーザーサイドのアドバイザースタッフとしてSEと一緒に会社全体の環境作りのお手伝いしていました。ついでに言ってしまうと、数年間ですが自作のPCを使っていた時期もありました。
 でも、今のところインターネットメールは使っていません。数年前にセキュリティに難ありと言われようとも、せっかくe-mailが使えるのにわざわざインターネットに頼ることはないという結論になったんです。土台、セキュリティとは言ってもゼロタイムアタックを仕掛けられたらどんなメーラーだって無防備になってしまうじゃないかとも考えています。なにより、重要なドメインを集中して攻撃できるようになっている今、個人のメールを覗き見しようという暇なハッカーを心配していたら、メールなんて使えないと思うんです。

 彼女は「オジサンがメールのことなんて知っているわけない。こんな人にどう説明すればいいんだ」と思っていたのでしょう。ところが僕のメーラー変遷を話をしているうちに口ぶりが変わってきました。最後には、コソコソと引き下がってしまい、ついには「お任せします」の声とともに去って行ったのです。

 こういう時は、なにも知らないふりをしたほうがいいんでしょうか。コンピュータのことは若い方たちにお任せしていたほうがいいんでしょうか。口が裂けても彼女のPCレベルがありきたりのものだなんて言わないようにしていますが、……ウーン、どうしたものでしょう。彼女は困惑しているようなんです。
 諸兄ならこんな時、どう対処されますか。オジサンにとってPCは超難関というスタンスを取り続けたほうがいいのでしょうか。若い人の思い込みは尊重すべきでしょうか。本心から悩んでいます。

 ということで。明日が素晴らしい一日になりますように。できれば「コンピュータって楽に使えるようになったけれど、その分、隠された部分が増えすぎたよね」というような方とお話しできると嬉しいのですが。

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