【満開の桜を遠景で】
特別に花見に行く時間が取れない僕にとっても桜は気になる存在。歩いている時に見え隠れする桜に春の訪れを実感することもしばしばです。
JRの中央線と総武線が並行して走る水道橋駅から御茶ノ水駅までの間。僕は今日、総武線に乗りながら思わぬことに気が付きました。「ここから見える桜も捨てたもんじゃないな」と。
江戸の水事情を担っていた神田上水(今の玉川上水)が流れこむ神田川が深い堀を作り、その横をJRが走るこの辺り、正直なところじっくりと見たことはありませんでした。今日も何気なく見ることがなければそのまま見過ごしていたかもしれません。
同じJRの路線でも、皇居の内堀が残る市ヶ谷あたりの桜はよく見ていましたが、ほんの数分しか離れていないここは僕にとっては盲点だったのかもしれません。
市ヶ谷辺りは桜が並木になっています。いわば、桜の花が帯のようになっているわけです。それに対して水道橋から御茶ノ水は桜が点在している感じです。何本かが群生している所もあれば、一本だけで孤高を保ちながら咲き誇っているところも。堀に植わった低木などが創り出しているグリーンに桜の淡いピンク色がいっそう映えて見えるようです。
たった1分ちょっとの花見、それも遠景から望むだけ。それでも充分に満足できました。明日もこの風景を見逃さないようにします。そのためには乗車した時から立つ場所に気をつけないとネ。
ということで。明日が素晴らしい一日になりますように。おやすみなさい。
[1981]