∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

負けを認めることで勝つ

【真の力量とは】

 昨日、小池新東京都知事は安倍首相を表敬訪問しました。安倍首相は開口一番「きつい一本を取られました」と小池氏に投げかけたようです。
 また、同じ日。リオデジャネイロで総指揮を取っている森喜朗オリンピック組織委員会快調は現地から東京の小池氏に直接電話で新規に採用された種目に関しての報告を入れ、「目標を共有しよう」と語られたようです。

 この行動、僕はどちらも「大義のためならわだかまりを捨てる」という政治の王道を貫いた行動ではなかったかと感じています。いつまでも敵対し、突っ張っていてはものごとは始まりません。間に誰かを立てることもあるでしょうが、もっとも高架があるのはどこかで、どちらかが折れることです。特に相手が同等の力量を持っている場合は、折れて受け入れることですべてが正常化するのが夜の常ではないでしょうか。
 ちなみに、どちらかが折れたのに、相手がそれを真に受けてふんぞり返るようなことではこうはいきません。あしからず。
 長年、権力と隣り合ってきた政治家ならではの「手打ち」といってもいいかもしれません。それでも、このやり方を見た一般庶民は両者を認めるはずです。

 ひるがえって、僕にこんな、最高レベルの政治的な決着の付け方と言ってもいい「懐の深さ」が身につくだろうかと考えてみました。でしょう。結論から言うと絶対に身につきません。「あのヤロー、絶対許さない」とか「道であっても無視してやる」ということしか考えるのがオチです。
 したたかといえばそれまでですが、同じしたたかさでもレベルが違うようです。

 ウヤムヤな終わり方ではありますが、またひとつ、何かを教えてもらったような気がしています。

[2106]