∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

もう6年。まだ6年

【七回忌の今日】

 6年前の今日は決して忘れられない日になりました。東日本大震災

 ニュースでも特別番組でも、朝から地震津波、そして原発事故の話題を繰り返し伝えています。もっとも被害が大きかった地域を中心にドキュメントが続いています。
 そんなニュースを起爆剤にして、自分自身の体験を思い出しているのではないでしょうか。
 人それぞれ、特に東日本に住んでいたり、関係者がいた人間にこの日の記憶があります。東京にも、何時間も掛けて自宅にたどり着いた人、何が起こったのか、今がどんな状況なのかさっぱり判らないまま、うごめき続けた人もいるはずです。どんなに家の中がグチャグチャになっていたとしても、神戸の地震と直面した僕のように、被害が少なくてホッとしたという人だっていたかもしれません。

 復興が想像していたほど進んでいない現実を報道で見れば見るほど「なぜ進まない」という疑問がわいた後に「地形と経済力と放射能」という復興を阻む要素が多すぎるという現実に行き当たってしまいました。
 あれだけ地元の人たちが諦めることなく取り組んでいる復興に自分が何も手伝えない現実。恥ずかしくもあり、情けなくもありという複雑な気持ちを抱くばかりです。

 復興とは元通りになることではなく、より良い環境を再構築する作業だと思っています。しかしそれは、これから生活する人々の息吹と手のぬくもりがなくては実現できないことです。いわばよそ者には手出しができない作業です。しかし、人間の行動には限度があります。だからこそ後方支援が絶対に欠かせないはずです。地震直後のボランティアへの参加で「こうやって手助けができるんだ」と実感しましたが、今また、現実を踏まえたボランティアを探る時がやってきたように感じています。

 七回忌を迎えた今日、無念にも一生を終わらざるを得なかった方々に祈りとともにお約束します。合掌。

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