∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

かろうじて、降らなかったから

【米が買えた】

 先日から、米が残り少ないから買いに行かなきゃと思っていたんです。ですが、行こうとすると土砂降りだったり、いつ降り始めてもおかしくないような天気だったりでのびのびになっていましたのです。
 そして「雨の中休み」のようになった今日、やっと行くことができました。

 この10数年お世話になっている米屋さんがある三ノ輪の商店街まで自転車に乗って約15分。ここなら「こしひかりベースのオリジナルブレンド米」を分搗きで分けてくれるんです。ちなみに、三ノ輪自体が下町も下町という土地柄だけに、自転車以外の交通手段で行こうと思ったことなど一度もありません。

 もうギリギリでした。あと一日分しか残ってなかったんですから。もし今日も降っていたらパスタやうどんの日々が続いているところでした。

 以前は黒かったのに、今ではほとんど白くなってしまった髪の毛をひっつめにまとめた「看板娘」が今日も出迎えてくれました。何人か男性従業員を雇い、店舗面積を二倍にする所まで店を大きくした努力一筋の「看板娘」です。

 いつの頃からか、彼女は店に入ると「こんにちわ」と声を掛けてくれるようになりました。もちろん、僕のオーダーも覚えてくれています。簡単に言ってしまえば、黙っていても、代金を用意して待っているだけで欲しいものが出てくるわけです。そんな「おなじみさん扱い」に応えようと、僕も分搗きの塩梅をチェックしなくなりました。
 米の具合いなどひと言も話さずに、雨のことばかりおしゃべりしながら数分。精米機を通って少し暖かくなった米を自転車の前カゴに入れて帰宅。これでまた、いつもどおりの米が食べられそうです。

 本当に降らなくてよかった。さあ、食うぞ。

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