∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

今年の漢字に違和感あり

【「北」が一番か】

 例年通り『今年の漢字』が発表されました。「北」ということです。

 15万票以上の投票があった中で一番で、物情騒然の「北朝鮮」、大谷翔平が在籍していた日本ハムファイターズ、災害で収穫できなかったポテトチップスの産地ということで「北海道」。競馬のキタサンブラックとオーナーの北島三郎の故郷ということで「キタ」。これらが選出理由だそうですが、僕には「そうかなあ」という感想しかありません。

 正直なところ、今年の漢字は忖度の「忖」しかないと思っていました。
 忖度というのは、事情を聞いたうえで酌量する「斟酌」と違い、日頃の付き合いの中で他人の気持ちを推し量り、優先すべきことにしてしまうというもの。
 なんとも日本的というか「遠慮」という精神性が生み出した単語だと思います。そんな言葉を構成している「忖」が突然世の中に注目されたわけです。「忖」。これこそ時代を反映したものだろうと確信していたのですが、どうも世の中の皆さんとは視点が違っていたようです。

 ところで、自分自身にとって今年の漢字は何だったんだろうと考えてみると……。
 希望としては何かが変わっていきそうな予兆を表す「兆」か、何かが動き始める時の「身籠り」や「孕み」あるいは「胎動」を意味する「胎」だったと思いたいところです。
 現実には、挑戦してもドタバタするばかりで七転八倒した一年ということで「倒」が適切だとは思いますが、やはり、夢は忘れてはいけませんからね。

 個人的なことはさておき。「北」じゃないだろうということだけは確信しています。やっぱり「忖」でしょう。

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