∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

下町だって秋は静かに過ぎゆくんだぜ

【『里の秋』とは決定的に風情は違うけれど】

 ♪静かな静かな 里の秋/お背戸に木の実の 落ちる夜は/
 ああ 母さんとただ二人/栗の実 煮てます いろりばた……
 作詞:斉藤信夫
 作曲:海沼実

 童謡『里の秋』の出だしです。

 車は走り回っているし、母さんはいないし、栗もいろりもない。でもどこか共感できる。東京の下町に住んでいる僕にとっては、まったく実感の湧かない歌詞のはずなのに、なぜか原風景として思い浮かべてしまう楽曲のひとつです。

 ただひとつ実感できるのは「静か」という部分でした。

 ──やるべきことを粛々とこなし、厄介な連絡も来ない。猫たちがまとわりつくこと以外は雑音も聞こえてこない──。

 静かな環境と秋らしい天気が相まって、久しぶりに穏やかに夕方を迎えることができそうです。仕事の腰を折るような刺激的な連絡がまったくないのも寂しい限りですが、たまにはこんな日があってもいいんじゃないでしょうか。

 さて、と。膝の上で寝ている2匹にどいてもらって、寝っ転がって本でも読みますかな。

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