覚悟は出来ていたけれど
改めて発表されると……
自粛生活が続く中、ようやく緊急事態宣言の一部が解除されました。これで多くの自治体で「新しい日常」を基本にした生活が“おっかなびっくり”はじまるでしょう。
そんな一歩前進の日の朝、国立科学博物館(科博)のツイートを発見しました。曰く「「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」の開幕を断念し、中止することといたします。というものでした。
ちなみに科博のすぐ近くにある東京国立博物館(東博)では「特別展・きもの」が予定されていますが、こちらも当初予定されていた開催期間が残り少なくなってきた今、開催中止になるのではと心配しています。
──コロナ対策は前進したが、その横で展覧会は多くのものと同様に消滅していく──。
なんだかはかないですねえ。
昨年の11月頃、僕は「来年の春は上野のお山で“和”に浸るか」と計画していました。ところが…コロナ、です。
緊急事態宣言が発令される前から休館していた博物館も美術館は完全に“歴史的建築物を利用した巨大な美術品や工芸品の資料庫”になってしまったわけです。
「きもの」と「和食」。日本の風土が磨き上げてきた文化が上野のお山に集まるなんて、奇貨中の奇貨。見逃すわけにはいかないと思っていたのに中止とは。やむを得ない措置と理解しても簡単には諦めきれません。
こうなると、せめて図録だけでも手に入れたいところです。もしあればですが。
生活、経済、心のゆとり。コロナはすべてを奪い去っていく気なんでしょうか。
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