この秋始めての一人鍋
季節感無視でフライング気味だけど今日は鍋にするかな。となると、例年通り鶏鍋からでしょ。
ということでスーパーに。具材は秋田地鶏のもも肉と豆腐、野菜は白菜だけという基本中の基本にしました。
醤油とカボス果汁に、極わずかだけ昆布エキスを加えて特製ポン酢を作って一人鍋会をはじめました。
注意したのは肉の煮え具合いや白菜のシャキシャキ感ではなく、いつもどおりなら鍋を載せたカセットコンロのそばで僕の動静をじっと見つめるであろう居付き猫軍団の動きでした。おすそ分けを狙ってガス火でヒゲを焼いたり、鍋の中に飛び込んで火傷するようなおバカクンがいないとも限りませんからね。
ギュッと噛むだけでジワッと旨味が出てくる鶏。口の中でフルフルっと震えながら食道に消えていく豆腐。シャキシャキとした食感が残っている白菜。肉のエキスと良質な脂が溶け出したスープ。柚子よりもインパクトがあるカボスの強い酸味と香り。心の奥底から堪能させてもらいました。
ちなみに居付き猫軍団も、おすそ分けした肉とスープで満足してくれたようです。
食べたいと思ったものが食べられる幸せってこういうことなのかもしれませんね。
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