オリンピック期間中に
開催予定の高校野球
今年4月下旬、日本高等学校野球連盟(高野連)は「2021年 夏の甲子園(第103回全国高等学校野球選手権大会)は8月9日から25日までの予定で開催する」と発表した。
あれから3カ月弱、今のところ中止するという話は出ていない。
決まっているのは甲子園での練習の中止、アルプススタンドをブラスバンドなどを含む学校関係者専用にすること、観客の有無や上限は7月21日に決定する、抽選会はオンラインで開催することなどだけである。
コロナ禍なんて想像もしなかった頃、私は単純に、2020年の夏はオリンピックと高校野球が競演されものと考えていた。
ところが、コロナ禍が拡大した昨年は、センバツは中止、夏の甲子園は無観客の交流試合という想定外の結果に終わってしまった。
そんななか、今年は開催するというニュースを聞いた時は素直に喜んだものだった。
だが、状況は悪くなるばかり。甲子園球場まで電車で20~30分しか掛からない大阪府の多くの市には、今もまん延防止措置が延長されたまま発令されている。
今年の夏は「オリンピックと高校野球のダブルヘッダーで」と無邪気に考えていていいものかどうか心配になってきた。
世界中から多くの人たちがやってくるオリンピックでさえ行なおうとしているのだ、高校野球だって開催していいじゃないかと思っていていいのだろうか。ひょっとして…と考えておく必要はないのだろうか。
オリンピック同様、無観客だが関係者は別枠ということになるのだろうか。かち割り氷は自前で用意してもいいのだろうか。呼気で音を出すブラスバンドは参加していいのだろうか。選手も関係者もバスで来て、バスで帰ればいいのだろうか。試合前日に旅館やホテルで出される、敵に勝つメニュー「ステーキにとんかつ」も孤食で食することになるのだろうか……。
オリンピック開催日の2日前に行われる高野連の会議の行方が気がかりになってきた。
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『小暑』の候‥梅雨明け間近。暑中がはじまり、
暑さが本格的になる頃。
[0713 - 3840]
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