この続きはコーヒーと一緒に

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 今日から1カ月半 ≡≡

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諦めと我慢と居直りの長丁場

 7月12日。今日、東京には4度目の緊急事態宣言が発出された。まん延防止措置の効果が思わしくなかったのでやむを得ずと言われているが、さてどうだろう。政府がオリンピック開催後に感染爆発が来ないように今のうちに制限を掛けておこうとしていると考えたほうが妥当なのではないだろうか。

 はじめて緊急事態宣言が発出された時と比べてここまで“重み”が薄れるとは思っても見なかった。

 “とりあえず発出”するのが妥当としか考えていないように見える政府、路上飲みで鬱憤を晴らしたり、目新しい合コンの場発見と喜んでいる人たち。そして、半信半疑ながら感染拡大を防ぐための有効な方法と信じている多くの人たち。今や東京人の心情は、まるで比重の違う化学物質のように、見事に分離してしまった。

 しかも今回は8月22日までの長丁場である。指示に従おうとしている多くの人たちのなかにも“腰が折れてしまう”人が出てくるかもしれない。そうなると、考えるのも恐ろしい事態に陥るのではないだろうか。
 たとえ、期間中にオリンピックというビッグイベントが予定されているといっても、悲観が感動を駆逐してしまうことだってありうるはずだ。

「諸悪の根源は飲食店にあり」と悪者作りだけはできたが、現状に即した政策までは考えつかなかったリーダーたちはどんな気持ちでいるのか、真意を聞いてみたい気がする。発出当日でなくてもいい。近いうち(つまり腰が折れないうち)に、誰もが納得できるような政策が発表されることを期待しておこう。

 宣言が出ても効果は薄いだろうと半ば諦めつつ、それでも感染予防のためなら我慢しようとする人たち。
 こんな騒動に巻き込まれるのは御免こうむる。自由とは思うがままに生きることと居直っている人たち。
 立ち位置がどちらであっても、不満と欺瞞だけが溜まり続ける“精神修養”の期間になるのは間違いないだろう。

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小暑』の候‥梅雨明け間近。暑中がはじまり、
       暑さが本格的になる頃。
[0712 - 3839]
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