∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 街中は誰もがマスク姿 ≡≡

解放感より不安感

「もう外していいですよ。条件付きですが、自己責任でお願いします」。

 いくら政府が基準を緩めても、ことマスクに関してはすぐに「ハイ、そうですか」とはいかない。いや、いけないと言ったほうが的確かもしれない。

 マスクが日常生活の必需品になって2年半。我々は、自主的な判断のうえで、ノーマスクで外出することなど滅相もないことだと刷り込まれてきた。いくら専門家が提言を出したとしても、個々人がノーマスクでも大丈夫だと確信出来るようになるまでは取り扱いが慎重になって当然だろう。

 今日、東京では2025人の新規感染者が確認された。数十人ではない。どんなに前週同日比で約90%だといっても、いまだに千人単位の人が罹っているというのに「治まってきた」とか「沈静化してきた」とは判断できない。なにしろずっと数字とにらめっこしながら暮らしてきたのだ。いっぱしに感染症対策の知識だって蓄積してきた。ちょっとやそっとで“お言葉に沿う”ことなど出来るものではない。しかも要請されたものを受け入れながらも自主的に判断した制約である。自分のやり方を信じるのが自然の成り行きというものである。

 私が「人とすれ違わない場所ならノーマスク。雑踏以外は口だけマスク」と決めるのだってそれ相当な覚悟をした上での決断。専門家の提言を鵜呑みにして「よし、外そう」と決めたのではない。
 おそらく多くの人が同様な判断をして“様子見”しているはずだ。それも同調圧力に屈しているのではなく、築き上げてきた生活スタイルの変更を決めかねているといったものである。

 専門家の提言自体も、ある意味、英断といっていいものだったと思うが、ことこの問題に関しては、受け入れるかどうかを一般市民にお任せいただこう。
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[season12/0523/25:00]
小満』‥草木が伸びはじめる頃。夏めいていく中に梅雨の予感。
photograph:souji-ji, tsurumi,city of yokohama
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