∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 『大寒』の節季 ≡≡

冷気に包まれる「試練」の時は
「仕込み」の時。
今年は10年に一度の大寒波襲来とか

 二十四節気ではこれからの約2週間が『大寒』の節季。実際の気候の先読みになることが多い二十四節気だが、この時期は節季と気候がピタリと合い、誰もが凍えるほどの寒さと向き合うことになる。
 江戸時代に著された『暦便覧』で「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」と記されているのも実感できる。

 天気予報では明日から10年に一度の寒波が日本を襲うとしきりに言っている。雪国の雪害はもとより東京でも積雪の可能性があると予想している。それだけでも辛いのに、しばらく経つと最低気温がマイナス8℃になる可能性があるという予報まで出ている。

 とはいっても、辛いことばかりではない。この時期には厳しい寒さだからこそ出来る日本酒や味噌、醤油などの寒仕込みが最盛期を迎える。日本の暮らしを支えている必需品の「仕込み」の時期と言っても差し支えない。
 また、極寒期ならではの楽しみもある。「難を転じて福となす木」とされてきた『南天』を愛でながら、出世魚の代表格と言われる、脂の乗った寒ブリを食せるのはこの時期しかない。

 ここが寒さの堪えどころ。春を迎えるための試練の時ともいえる『大寒』を乗り越えれば、春間近の『立春』がやってくる。
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[season13┃20 Jan. 2023┃10: JST
大寒』‥極寒期。寒仕込み。寒稽古。ブリ。南天
:SNOW covered RAILWAY:JR mikawajima, arakawa city
Photographed on 07 Jan. 2022